DPPでRAW画像調整(6):ホワイトバランスを調整する

− 様々なホワイトバランスの調整方法 −

今回のテーマはホワイトバランスです。ホワイトバランスを一言でいうと、「白いものをきちんと白く」する機能です。このホワイトバランスが揃うと、写真から色かぶりが無くなり鮮やかな色あいで被写体が再現されます。
デジタルカメラのホワイトバランス機能はご存じだと思いますが、「Digital Photo Professional」(以下、DPP)にもホワイトバランスを調整する機能があります。DPPのホワイトバランス機能を使うと、撮影済みのRAWやJPEGデータでも、DPPで色の変化を確認しながら、適切なホワイトバランスや好みのホワイトバランスに変更できます。こうした自由度の高さもDPPを利用する大きなメリットといえるでしょう。
DPPには多彩なホワイトバランス機能があり、ワンタッチの手軽な調整、あるいは微妙な色調にこだわった調整など、操作方法を解説していきます。

色温度とホワイトバランス

光は、光源の種類によって色温度が違います。色温度とは、光の色をK(ケルビン)の単位で表した数値で、色温度が高い晴天の日陰は約7000Kで青みがかった色を持っており、色温度が低い白熱灯は約3200Kで赤みがかった色を持っています。




白熱灯や蛍光灯は赤みが増し、日陰や曇りストロボ撮影は青みが増す

このような光源下で撮影した場合、被写体に光源が持っている色が付いて、赤かぶりや青かぶりといった「色かぶり」として表れます。
人間の目と脳では、どんな光源下でも「本来白い物を白く」認識するため色かぶりを感じませんが、デジタルカメラでは、色かぶりを起こさないように、撮影時にホワイトバランスの補正を行っています。たとえば、白熱電球を光源にして撮影したときには白が赤っぽくならないように、日陰で撮影したときには白が青っぽくならないようにと補正しているのです。

デジタルカメラのオートホワイトバランス調整機能(AWB)は、ほとんどのシーンで適切なホワイトバランスが得られるように色かぶりを補正します。また、光源に合わせたホワイトバランス補正をセットすることもできます。カメラ側の設定をうっかり間違えた場合などを除いて、DPPでホワイトバランスを調整することは、あまり無いようにも思えます。




AWBや白熱電球モードは、赤い白熱灯の光を白く補正する



AWBやくもりモードは、青い日陰の色を白く補正する

しかし、高性能のホワイトバランス調整機能といえども、カメラ側の補正では、まれに狙った色に仕上がっていない場合があります。
これは被写体に、日なたと日陰が混じっている場合や、周囲の色が付いた反射光が強く影響している場合、また、ホワイトバランスを光源に合わせてセットしたつもりでも光源との色温度がずれている場合、天候の変化によって色温度が微妙にずれる事が起きるためです。

このような場合、DPPのホワイトバランス機能を使って、こうした微妙な色かぶりを補正します。ほんの僅かな色かぶりが写真全体を「くすませて」しまいますので、適切なホワイトバランスに補正すると、見違えるように色の良い写真に変わります。 写真の補正の中ではホワイトバランス補正は欠かせないといっても過言ではないでしょう。




日陰による青かぶりをDPPで修正



葉の緑の反射光による色かぶりをDPPで修正



逆光で崩れたバランスをDPPで修正

では、ホワイトバランスが合っているということは、どういう事なのでしょうか?
ここでは、分かり易いようにホワイトバランスがずれたRAW画像とDPPでホワイトバランス補正を行った結果をDPPのヒストグラムで見てみましょう。

先ずホワイトバランスが合ってなく色かぶりした画像のRGBヒストグラムは、ヒストグラムの山の右端が揃っていなく、かぶった色の山がグラフの横軸255側にずれています。つまり255階調近くの白に近い部分が、RGBが混じり合って白になるのではなく、単独ではみ出した色によって色が付いているのです。
この画像の例では、画像の一番下の段の無彩色であるはずのグレーや白に、Bの山に比べて右側にはみ出したGやRが色を付けていることが解ります。




ホワイトバランスが合っていない画像はヒストグラムの山の右端が揃っていない

この画像をDPPでホワイトバランス調整を行った結果を見てみましょう。RGBの山の右端が各色とも揃い、画像の無彩色部分の色かぶりが無くなりました。これでホワイトバランスは補正されたと言えます。
ここで、白がグレーに見えるのは、ヒストグラムを見て解るよう白(ハイライト)の明るさが足りないためですので、レベル補正を行って白が255になるように明るさを整えるとバランスの良い色合いになります。




ホワイトバランスを調整するとヒストグラムの山の端が揃う



レベル補正で白が255になるようにすればバランスの良い色合いになる

一方、ホワイトバランスには「カラーフィルター」の役割ができる一面もあります。ホワイトバランスは、撮影時の光源に合わせるのが最適とは限りません。具体例としてよく挙げられるのは「夕焼け」です。夕焼けの写真をオートホワイトバランスで撮影してしまうと、赤い夕日が補正されて昼間に撮った写真のようになってしまいます。
DPPのホワイトバランス補正を使えば、この様な情景が足りない写真に夕焼けらしい「赤」や「オレンジ」を表現することもできます。




DPPのホワイトバランスで夕焼け感をアップさせる



ホワイトバランスをカラーフィルターのように使ってみた

DPPのホワイトバランス調整機能

DPPでRAWデータのホワイトバランスを調整するには、DPPのメイン画面で調整したい画像のサムネイルを選んで、ツールバーの「セレクト編集画面」ボタンを押します。

RAW画像調整タブには:
・画像内の白やグレーなど無彩色部分をスポイトで選ぶ「クリックホワイトバランス」
・「リストボックス」からホワイトバランスを選ぶ
・カラーホイールを使い細かな色調整ができる「ホワイトバランス微調整」
・ホワイトバランス調整値を登録できる「カスタムホワイトバランス」

RGB画像調整タブには:
・「クリックホワイトバランス」
を使った調整があります。


ホワイトバランス調整は、「クリックホワイトバランス」操作を行うか、「リストボックス」から選ぶ操作かのいずれか一つを行えば良く、「ホワイトバランス微調整」はさらに色を追い込みたい場合にのみ使えば良いでしょう。
これら、DPPに備わっているホワイトバランス調整機能を解説していきましょう。




DPPのホワイトバランス調整機能(左:RAW画像調整; 右:RGB画像調整)

クリックホワイトバランス

クリックホワイトバランスは、RAW画像調整とRGB画像調整共に備わっている機能です。
「クリック」ボタンを押すと、マウスカーソルがスポイトに変わるので、画面中央に表示された写真の中で、「白であるべき部分」もしくは「ニュートラルグレーであるべき部分(白い部分の影)」など無彩色であるべき部分をクリックすると、ホワイトバランスを補正します。
クリックホワイトバランスの仕上がりは、このクリックする部分の見つけ方にかかっていると言っても過言ではありません。逆に、写真の中に無彩色部分が見当たらないときは、クリックホワイトバランス調整は使わないほうが無難です。


<RAW画像調整のクリックホワイトバランス>

まず、RAW画像調整でクリックホワイトバランスを試してみましょう。
RAW画像をセレクト編集画面で開いたら、RAW画像調整タブのホワイトバランス調整から「クリック」ボタンを押すとマウスカーソルがスポイトに変化しますので、画像の中から本来なら白やグレーで有るべき部分をクリックします。
ここでは、分かり易いようにテストチャート画像で解説していますが、通常の写真をクリックする場合、RAW画像調整ではクリックした部分の5×5ピクセルの範囲の平均値を基準に画像が調整されますので、隣接ピクセルの色のばらつきを吸収した仕上がりになるようです。
左端のサムネイルには、クリックホワイトバランス補正を行った情報が表示されます。




無彩色であるべき部分をスポイトでクリックする(画面は編集前後比較表示)

次に、タブをRGB画像調整に切替てRGBヒストグラムを確認します。R,G,B各色の山の右端が揃い、画像の無彩色部分の色かぶりが無くなりました。これでホワイトバランスは補正されたと言えます。山の右端がずれている場合は、RAW画像調整タブに戻り、他の白やグレーであるべき部分をクリックして、再度RGBヒストグラムを確認します。
写真が白トビ気味で山の右端がグラフからはみ出している場合は、この揃いが解りませんので、補正後の画像の白やグレー部分にマウスを乗せてDPP左下に表示されるR,G,B各値がほぼ同じになっていればOKです。




RGBヒストグラムで各色右端が揃っていればホワイトバランスは補正された。無彩色のRGB各値がほぼ同じ値になったことでも解る

調整後も白がグレーに見えるのは、ヒストグラムを見て解るようハイライトの位置(ヒストグラムの山右端)が255(白)に無いため、白の明るさが足りないからです。そこで、RAW画像調整タブのヒストグラムでレベル補正を行います。RGBヒストグラムで確認して、ハイライトが255になると濁りが取れた白の色合いになります。




レベル補正でハイライトがRGBヒストグラムで255になるように調整する

RAW画像でクリックホワイトバランス操作では、「ヒストグラムの山を揃える力が良く働き、思ったより簡単に補正作業が進む。」と、RAW画像のメリットを感じます。


<RGB画像調整のクリックホワイトバランス>

RGB画像調整のクリックホワイトバランスも基本は同様ですが、こちらはクリックするとトーンカーブが変化して補正が行なわれるため、どちらかというと「色作りで補正」している感覚です。

クリックホワイトバランスの基本通りに「無彩色であるべき」と想定した部分をクリックしてみると、クリックした部分が完全に無彩色に変化する訳ではありませんが、ヒストグラムが変化して全体の色かぶりが取れ、色味が補正されたことが解ります。
RGB画像調整ではクリックした部分の1×1ピクセルの情報を元に画像を調整しますので、クリックの場所によって結果がかなり変わってきます。このため、写真の中の無彩色であるべき部分をあちこちクリックして、最も良いと思われる部分を探るのです。




無彩色であるべき部分をクリックするとトーンカーブが変化して色調が整えられる

ここでの注意は、「撮影した画像の白い部分をクリックするのではない」ということです。
たとえばここでは、DPPの左下に表示されるRGB値で255,255,255の白に近い部分をスポイトでクリックしてみましたが、ヒストグラムやトーンカーブもほとんど変化が無く、画像も色かぶりしたままです。あくまでも、「白やグレーであるべきだが、色かぶりしている部分」をクリックするようにしましょう。




クリックホワイトバランスでは白をクリックするのではない

こちらの例も同様です。白よりも白の影のグレーであるべき部分(修正前は色かぶりして青みががった影)をクリックするほうが見栄えの良い仕上がりになります。この影が濃い部分と薄い部分では色かぶりの濃さも異なるため、クリック後の補正結果も異なります。いろいろクリックして試してみてください。




白地では影のグレー部分をクリックする方が良い

こちらは、白地ではなく無彩色であるはずの金属部分の色かぶりをクリックして補正しました。クリックする部分が小さい場合は、ツールバーで画像を拡大表示しておくと操作しやすくなります。背景にも白地らしい物もありますが、光の当たり具合に差がありすぎるため、被写体の主役近くでクリックできるものを捜すと良いでしょう。




無彩色のステンレスバンパーの青かぶり部分をクリック

ここでは分かり易いようにレベル補正などは行いませんでしたが、階調の足りない画像は、ホワイトバランス調整後にレベル補正を行って階調性豊かな画像に仕上げてください。


<カラーフィルターのように使う>

クリックホワイトバランスでは、無彩色以外の赤い色をクリックすると全体が青みがかり、青い色では赤みがかる事を覚えておくと便利です。




左から、無彩色をクリック、赤をクリックした結果、青をクリックした結果

この特徴を利用して、クリックホワイトバランスをカラーフィルターのように使う場合は、無彩色以外の赤い色をクリックすると全体に青みが付けられ、青い色では赤みが付けられます。
たとえば夕焼け感を強めたい場合に、空の青い部分をクリックして全体に赤みを付けることができます。その後R,G,B各色のトーンカーブを使って、好みの色合いに調整しても良いでしょう。




空の青い部分をクリックして夕焼け感を増す

「リストボックス」からホワイトバランスを選ぶ

「リストボックス」からホワイトバランスを選ぶ方法は、RAW画像調整にのみ備わっている機能で、デジタルカメラの撮影時にホワイトバランスを指定するのと同じ感覚の最も簡単に補正できる方法です。また、クリックホワイトバランスに使う無彩色部分が画像に無いときは、こちらの「リストボックス」でホワイトバランスを調整します。
「リストボックス」の初期値は「撮影時設定」となっており、デジタルカメラで撮影した状態のホワイトバランス設定がそのまま適用されています。このため、撮影時に色かぶりした画像は色かぶりしたままの状態で表示されますので、リストボックスのプルダウンメニューから撮影時の光源などを選んで補正します。




リストボックスから撮影時の光源を選ぶ

選択できる設定は:
・撮影時設定:撮影時のホワイトバランスを適用
・オート:約3000〜7000Kで自動調整
・太陽光:約5200K 晴天の屋外で撮影
・日陰:約7000K 屋外の日陰で撮影
・くもり:約6000K 曇り、薄暮、夕焼け空で撮影
・白熱電球:約3200K 白熱電球の照明で撮影
・白色蛍光灯:約4000K 白色蛍光灯の照明で撮影
・ストロボ使用:約6000K ストロボを使用して撮影
・色温度:2800〜10000K スライダーを使って色温度指定
・クリックホワイトバランス:クリックホワイトバランスを行った結果を表示
:となっています。


リストボックスを使ったホワイトバランス調整を見てみましょう。
ここでは極端な例ですが、カメラのホワイトバランス設定が「白熱電球」になっていた状態で、晴天下で撮影されたため青かぶりしたRAW画像のホワイトバランスを調整してみます。
まず、調整する画像を選んでセレクト編集画面に切り替えた時には、ホワイトバランスは「撮影時設定」で画像を表示しますので、青かぶりしたままの状態です。これを補正するために、リストボックスから「オート」や撮影時の光源である「太陽光」を選んでみました。


撮影時設定
「オート」で補正 「太陽光」で補正

補正の結果「オート」と「太陽光」ではどちらが良いのか好みもありますが、一般的にはRGB画像調整のヒストグラムでRGB各色の山の端が揃っている方が良いようです。
これは、RGBヒストグラムの山の両端が揃っていないと、山端からはみ出した色は混じり合う色が無いため、その色で色かぶりを引き起こしているようになるからです。
例を見てみましょう。




撮影時設定では、特にBの画素が明部にはみ出しており青かぶりしている



「くもり」で調整すると、Bの画素のみが抑えられバランスが取れた色になった



「オート」の調整では、青かぶりが取れていない

このように、RAW画像のホワイトバランス調整であっても、どの設定を使った方が良いのか判断するためにRGB画像調整のヒストグラムを参照すると良いでしょう。

ところで、「色温度」を選択した場合は、色温度を調整できるスライダーが現れますので、ドラッグして色温度の値を決めます。使用する色温度の値は、冒頭の説明やリストボックスの各メニューの値を目安にしてください。
リストボックスの「くもり」では色温度値が約6000Kと決まっていますが、色温度スライダーでは100K単位で調整ができるため、同じ曇り空でも微妙な色温度の差を補正することができます。スタジオの照明など色温度が決まっている場合には最適の調整です。
調整中は、画像だけを見ているとどの値が良いのか解りにくい為、この場合もRGB画像調整のヒストグラムを参照しながら値を決めていくと良いでしょう。




「色温度」が適正だとRGBのヒストグラムの右端が揃っている(温度値は例)



「色温度」を上げすぎるとRの山が右に飛び出して赤かぶり状態になる(温度値は例)



「色温度」を下げすぎるとBの山が右に飛び出して青かぶり状態になる(温度値は例)

ここでは分かり易いようにレベル補正などは行いませんでしたが、階調の足りない画像は、ホワイトバランス調整後にレベル補正を行って階調性豊かな画像に仕上げてください。


ホワイトバランス微調整

ホワイトバランスを、カラーホイールを用いて色あいと色の濃さで「微調整」する機能は、RAW画像調整にのみ備わっています。この「微調整」だけでは大きく偏ったホワイトバランスの補正はできないので、リストボックスやクリックホワイトバランスではどうしても好みの色調にならない場合に、この機能を使ってみるとよいでしょう。
ただし、「微調整」を使った補正にはかなりの慣れが必要なため、逆にバランスを崩さないように十分注意しましょう。

では、「微調整」を使う場合の補正の例を見ていきましょう。
たとえば、RAW画像のホワイトバランスをリストボックスの「オート」で補正したとします。この結果をRGB画像調整のヒストグラムで見てみると、Bのヒストグラムが明部にはみ出しており、補正後も僅かに青かぶりが残っていることが解ります。




「オート」で補正してみたが、Bのヒストグラムの青かぶりが残っていることを示している

そこでRAW画像調整に戻り「微調整」ボタンを押し、「ホワイトバランス微調整」画面を表示して、中央の□(四角)を色かぶりしている青の補色側をクリックします。□(四角)がカラーホイールの中心から離れるほど補正する色の濃さが濃くなりますので、クリック毎に効果をRGB画像調整のヒストグラムで確認して、Bのヒストグラムのズレが直るまで最適な位置を捜します。




カラーホイールでBの補色側をクリックしてヒストグラムの山を揃える

さらに調整を追い込みたい場合は、微調整画面で色あいと色の濃さを数字で直接指定もできます。「色あい」と「色の濃さ」の数値は、□(四角)の位置を示しています。
「色あい」の数値を上げていくと、小さい四角は反時計回りで回転します。数値の範囲は「0〜359」です(角度を示す)。「色の濃さ」を上げていくと、小さい四角がカラーホイールの内周から外周に向かって移動します。数値の範囲は「0〜255」です。まずはドラッグでおおまかな位置に移動し、「色あい」と「色の濃さ」の上下ボタンや数値をタイプして微調整しましょう。




□の位置は、色合いを角度で、色の濃さを255階調で表している

カスタムホワイトバランス

RAW画像調整には、ホワイトバランスの調整値を「カスタムホワイトバランス」として3つまで登録できる機能があります。この機能を使えば、たとえば、白やグレーの無い被写体でもホワイトバランス調整用のカードを使用して簡単に調整ができます。




カスタムホワイトバランスは3つまで調整値を登録できる

では、その手順を解説していきます。
まず、撮影する際に、ホワイトバランス調整用の白やグレーのカードを被写体と一緒に写しておきます。次に同じ撮影条件で、カードを外した実際に使用する写真を撮影します。ここでは分かり易いように、カメラのホワイトバランス設定を間違えた画像を使用しています。




ホワイトバランス調整用のカードを入れた写真(左)を1枚写しておく

最初にカードを写し込んだ写真をクリックホワイトバランスで調整します。必要であれば微調整も行ってください。




カードを写し込んだ写真をクリックホワイトバランスで調整する

調整が出来たら、「登録」ボタンをクリックすると「カスタムホワイトバランス登録」画面が開きますので、調整値を登録したい番号をプルダウンメニューから選び、「OK」ボタンを押します。ここでは、「1」番に登録してみました。




登録ボタンでカスタムホワイトバランスに登録する

次に、カードを外して写した実際に使用する写真を開き、登録したカスタムホワイトバランスの番号をクリックすると、調整値が反映されます。このように利用することで、同じ条件下で撮影した場合1つのホワイトバランス調整を他の写真に当てることができて補正作業が効率的に進みます。





実際に使用する写真を開き、登録したカスタムホワイトバランスで補正する

おわりに

このように、DPPのホワイトバランス機能は一見するとシンプルですが応用力があり、写真の色かぶりを取って鮮やかな色合いに仕上げます。また、色温度やカラーホイールを使った調整ができるため、故意に色を付けたカラーフィルター的にも利用しやすいところがポイントです。
操作も簡単ですから、いろいろな写真で、クリックホワイトバランスを試したり、リストボックスの設定や色温度を変えてみたり、微調整のカラーホイールで色を変えてみてください。「どこをどのように操作すると、写真の色がどのように変わるか」という、おおまかな傾向がつかめればしめたものです。


[記事監修:林 利明 Toshiaki Hayashi]