前回は、カラー画像からモノクロ画像に変換する幾つかの方法を解説した。
今回は、モノクロ変換された画像にPhotoshopで色調や調子付けを行い、意図を持った画作りでモノクロ作品となるような方法を解説しよう。
銀塩写真では、モノクロ作品を作る際には、モノクロフィルムで撮影しモノクロ印画紙に現像して作品を作っていく。デジタルになった場合、圧倒的にカラーで撮影する機会も多く、また、Photoshopなど画像編集ソフトを使えば、これらカラー画像も立派なモノクロ作品に仕上げることが出来る。
今回は、基本中の基本であるPhotoshopを使った「カラー画像のモノクロ変換」の方法を取り上げて解説しよう。
モノクロ写真と聞いて、その印象はさまざまだろう。子供の頃は写真といえばみんなモノクロだったという人もいれば、若い世代の方は特殊効果のひとつと感じる人もいるだろう。モノクロ写真とは、白から黒へトーンがうつりかわる中で写真を表現するモノトーンの写真表現のことだ。一般的にモノクロ写真とか白黒写真といわれる。少し詳しい人ならば、美術館でアンセルアダムスなどの有名な写真家のモノクロオリジナルプリントの作品を見た人もいるかと思う。
モノクロ写真は色がないだけに、例えば日没の空のモノクロ写真を見せられると、人によっては赤い夕焼けと感じる人もいれば、日没後で青い空だと感じる人もいる。逆に言うと、見る方の想像力を要求する写真だと言えるだろう。クリエイティブという点を考えただけでも、そこにはカラー写真にはない楽しさがある。
今回は、カラー画像をモノクロ変換してモノクロプリントを行うための基本や知識を紹介する。
純黒調、温黒調、冷黒調等といって長年親しまれてきた銀塩白黒プリントは、白黒とはいえ色があった。少し暖色系に転んだグレーだったり、冷黒調に転んだグレーだったりだ。デジタルプリントになってもこうした微妙な色調の変化をプリントに持たせるのは同じことで、むしろ積極的に自分が表現できる色調を探したい。
ここではAdobe Photoshopを使用した「ダブルトーン印刷」で、モノクロ印刷の質を上げる方法を解説したい。